知っておきたい！オーダースーツ生地ブランド

昨今のオーダースーツブームもあって、いくつかスーツ生地ブランドを聞いた事がある方も多いのではないでしょうか？
また2回目以降のオーダーではブランドを気にして買ってみたり、
それぞれのブランドならではの特徴もありますし、新たな楽しみの一つにもなります。
ただブランドも各国たくさんありすぎてわからない方がほとんどかと思います。
そんなたくさんあるスーツ生地スーツブランドの中でも、抑えておきたいおすすめの生地ブランドを4つご紹介致します。

1.ヴィターレ・ヴァルべリス・カノニコ(Vitale Barberis Canonico)
2.ロロ・ピアーナ(Loro piana)
3.エルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zegna)
4.アリストン(ARISTON)

1.ヴィターレ・ヴァルべリス・カノニコ(Vitale Barberis Canonico)

カノニコロゴ
通称「カノニコ」350年の歴史を持つイタリアを代表する老舗ブランドです。
世界中のファッションブランド、テーラーで扱われる人気のミルメーカー(織元)で世界トップの流通量を誇ります。
イタリア生地で迷ってる方、コストパフォーマンス重視の方にはまずおすすめの生地ブランドです。
国内はもちろん全世界で見ても、低価格帯〜高価格帯問わず置いていないテーラーはないのではないのでしょうか。
しなやかで光沢がありイタリアらしい生地がメインですが、多くのシリーズがリリースされており、
細番手のsuper150’sやWool100%ストレッチ、その他イギリス調の生地など様々なシリーズ展開があるのも特徴です。

カノニコペレニアル
カノニコの定番の「PERENIAL(ペレニアル)」

カノニコスーパーソニック
出張などにも使用しやすい防シワ加工とストレッチが特徴の「super sonic(スーパーソニック)」

入門編として若い方からはもちろん、中堅ビジネスまで幅広く人気です。

2.ロロ・ピアーナ(Loro piana)

ロロピアーナロゴ
超高品質なロロピアーナの生地は世界各国のハイブランドにも使用され、
日本に路面店もあり生地ブランドとしてだけではなくラグジュアリーブランドとして知られる高級一流ブランドです。
ラグジュアリーブランドの中でもハイクラスなイザイヤやブリオーニなどの高級スーツブランドにも生地を供給しています。
国内セレクトショップの上級ラインのスーツなどにも使用されていたりと目にしたことがある方も多いと思います。

ビキューナ
スーツ生地だけではなく、ニットやカシミア、さらには世界的希少価値の高いビキューナ生地を取り扱いしていることでも有名です。

ロロピアーナ生地
ウールのスーツ生地は基本的にsuper130’s(365シリーズ)が標準となっており、
上質な素材を厳選して使用することによって、非常に光沢が強く上品な仕上がりとなります。
より滑らかでラグジュアリーなスーツを仕立てたい方はsuper150’s(AUSTRALIS)がオススメ。

3.エルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zegna)

ゼニアロゴ
通称「ゼニア」
スーツを着るビジネスマンなら一度は耳した事があるであろう高級生地ブランド。
知名度、クオリティなど含め「生地界の王様」と言っても過言ではありません。
素材である原毛の買い付け、素材開発、生産から仕上げまで全て一貫して自社で行い、
一切の妥協をせず高品質な物を作り続けるゼニアはトムフォードやエルメスなど名だたるハイブランドも御用達生地となっています。
生地の供給だけではなく、プレタブランドとしても日本にも路面店を持ち、スーツ以外の商品も展開している確立されたブランドです。
厳選された上質な原毛から生産されるゼニアの生地は、光沢感や触り心地など圧倒的高級感を誇り、
着用した際の軽さ、しなやかさ、ドレープ感は他のブランドにはない一級品の仕上がりです。
またシリーズ展開が多いことも特徴で、知名度もあり人気のシリーズがこちらの4つ。

ゼニアエレクタ　生地画像
ゼニア定番の「エレクタ」

ゼニアトラベラー　生地
シワの回復力に優れた「トラベラー」

ゼニアトロフェオ　生地
その年のウールの品評会にて最高賞を受賞した高品質な原毛のみを使用した「TROFEO(トロフェオ)」

ゼニアミルミル　生地
ゼニアシリーズの中でも最高位に位置し、極細番手を使用したカシミアに匹敵する風合いと柔らかさを持つ「15milmil15(15ミルミル)」

その他にもテクノロジーを駆使し、
太陽光を反射するフィニッシュ加工により体温の上昇を抑制する「COOL EFFECT(クールエフェクト)」
強捻糸を使いストレッチ性を加え、クールエフェクトの加工も施す事によって
春夏も快適に着用できるまさしくアメージングなシリーズ「Amezing(アメージング)」
他にもまだまだたくさんのシリーズ展開と共に世界中へ生地を供給しています。

4.アリストン(ARISTON)

アリストンロゴ
こちらはオーダースーツ好きでないとなかなか知らない、かつ知っていたら通だと思われるブランド。
これまで出てきた3社とは違って生地の生産は行っておらずマーチャント(生地商社)としてブランド展開をしています。
ファッション性の高いイタリアナポリ創業のアリストンにしかない配色や特徴的な柄などが多く、圧倒的に目を引くファッションブランドの様。
ちなみにこのアリストンは日本国内では取り扱ってる会社が約30社しかない貴重なブランドでもあります。
そのため価格は安くはありませんが、他にはない特別な一着となるはずです。